Flat 9 〜マダムユキの部屋

主婦が綴る独り言です

カテゴリ: 書籍紹介

私がアメリカのハンドクラフトサイトEtsy(エッツィー)について知ったのは、この本からでした。

エミリー マッチャー 文藝春秋 2014-02-24
売り上げランキング : 116188
by ヨメレバ


私が持っている初版本の発売日が2014年2月25日となっていますから、およそ発売されて2年ですね。

おおざっぱに説明すると、日本でも数年前から若い女の子達の専業主婦思考が取りざたされていますが、不況が長引くアメリカでは、女性をとりまく劣悪な労働環境(大学を卒業しても職に就けない、就職しても産休育休無し、私生活を犠牲にして働いても昇格昇給の見込み無し)に嫌気がさした20代〜30代の女性の間で主婦回帰の流れが起きている、という内容の本です。

詳しくはこちらの記事をどうぞ→子育て世代の専業主婦思考
 

この本の中で私が注目したのは第4章「編んで稼ぐー起業家への道」です。

この章ではハンドメイド製品販売サイトの草分けであるエッツィーと、手づくりビジネスに夢を見る女性(主婦とは限らない)について言及してあります。
私は一昨年この本を読んで、日本でも同じことが起こるだろうとは当時から予感していました。アメリカやヨーロッパで起こるムーブメントはいつだって、周回遅れで日本にやってくるからです。


私はハンドメイド作家の皆さんに、「予言の書」としてこの本を一読されることをお薦めいたします。


私はまずこの本をKindleで読み、面白かったので紙でも買い直しました。
以下、私が紙の本に蛍光ペンでラインを引いた箇所を一部抜粋して書き出します。文章は大部分を省略しながら、省略を補う為に部分的に書き換えますので、原文のままの紹介ではありません。

今の日本のハンドメイド界で起こっている事を頭に思い浮かべながら、エッツィーをminneと置き換えて読んで下さい。

では、どうぞ。
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■今はやる気が引き潮です

さて、毎日ブログを書いて6ヶ月足らず。ブログの読者数もPVも大きく伸びもせず減りもせずに現在は安定期。
今月もまーPVは4万前半あたりでフィニッシュですかね。

書きたいことがある日は一日に何時間もブログ書いてる(それで記事本数2〜3本)んですが、何だかここ数日は「文章を書きたい」という気持ちがざざ〜っと引いておりまして、やる気が引き潮なんです。
なのでこんな時間まで何も書けず。

今日はですね、元電通広告マンのトークイベントへ行ってました。


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なかなか面白かったし、会場が東京に居るのかと錯覚する程オシャレなギャラリーでもうビックリしちゃいましたよ。卸団地って小じゃれたお店が粒ぞろってますね。

トークショーの参加料は1500円でワンドリンク(ジュース)と絵本付き。
絵本が1400円(税別)なので、絵本代ですかね。


歩くはやさで
文・松本 巌  絵・堺 直子
小さい書房
2015-02-24



じわじわ来る味わい深い大人の絵本でしたが、「まあ、売れてないだろうな。」ということが一目で分かる本でした。

いえ、けなしてません。

これは本の出来がどうのこうのじゃなくてね、元書店員として「売れる匂いがする本じゃない。」って言ってるんです。
分かる人には分かる本だと思いますが、分かる人は多くない。立ち読みで十分だと思われそうな本でもあるから、お客さんにレジに持って行ってもらうのが難しいでしょう。
 
実際もらった本を見ても、1年も前に出た本なのにどうも初版本っぽい。重版かけるほど売れなかったんでしょうね。
だからこうしてどさ回りして手売りしてるのか。

 
小さな出版社のマニアックな本は売るのが難しいですからね。
私は一人出版社の夏葉社さんの大ファンですが、夏葉社は今をときめく又吉直樹さんがラジオやテレビで取り上げたから知名度が上がりました。




私はファンになったので夏葉社の本なら何でも欲しいです。
ただいまこちらの本↓は書店で取り寄せの注文を出してます。


かわいい夫
山崎ナオコーラ
夏葉社
2015-12-21


だけど、そうやって影響力の高い著名人が取り上げてくれないとなかなか日の目を見ないですよね。
それでも一人出版社、小さい書坊さんの「良い本を世に送り出したい。」という気持ちが伝わってきましたので、頑張って欲しいと思いました。こういう出版社は応援したいです。今後どのような本を出していくのか注目します。


広告の話も興味深かったけれど、

「資本主義と民主主義は食い合わせが悪い。東京はもう限界に近いんじゃないか。」 

というお話にはすごく頷けましたね。

思いがけず楽しいトークショーに満足して、お店で本を買って帰りました。





あぁ、今気がついたけれど「歩くはやさで」原画展の原画を1枚も鑑賞しないで帰ってしまった。
ごめんなさい、味わいのあるとても素敵なイラストでしたが、どうも私は強い興味が持てなかったようです。
けなしてません。これも単に好みの問題です。


大人の絵本で私が好きなのはこの本です。 


おおきな木
シェル・シルヴァスタイン
あすなろ書房
2010-09-02

 
さて、本を読んで寝るとします。
また、明日。

■ドラマも良かったけどやっぱり本だね

この連休中に今年の年末に放送されたドラマ「赤めだか」の原作を読みました。 

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これね、ドラマも見てなかなか面白いと思ったのでしたが、本が面白い!

赤めだか (扶桑社文庫)
立川 談春
扶桑社
2015-11-20


先に原作を読むことを薦められましたが、後にして正解でしたね。

私は本を先に読んでしまうと映像作品が素直に楽しめません。つい原作との違いが気になってあら探しをしてしまうからです。

本を後にしたのでドラマはドラマで、ビートたけしの演技には立川談志への愛とリスペクトを感じ、嵐の二宮君の演技の器用さにも感心して、楽しく鑑賞出来ました。

 
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■申し訳ございません

先日書いた「スナックゆき〜ニューフェミニズム」の記事ですが、削除しました。

記事内で「子宮委員長はる」という活動名で人気を博していらっしゃる女性のブログと著書を紹介しましたが、間違ったことをしました。


彼女のブログは大変な人気があり、その人気ブログが書籍化され、しかもKindleでは紙より安い値段で販売されていると知り、興味本位で読みました。

かなり風変わりな人物ではありますが、その生き様は女性の目から見ると痛快でもあります。 


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■「あしたから出版社」に泣ける程感動しました

今年の秋に黒潮町民大学で又吉直樹さんと上林暁について対談していた、夏葉社代表(代表と言っても一人きりの出版社だけど)である島田潤一郎さんの本を、金高堂でみつけて買いました。

それを少しずつ読み進めて、今日やっと読み終えました。
一気に読みたくなる程引き込まれる本ではなかったけれど、すぐに読み終えてしまうのが惜しいと思える本でした。

外出時の隙間時間に読む為にいつも鞄に入れて持ち歩いていたので、本の角は削れて丸くなってしまいました。
見た目が傷んでしまってはブックオフに高く売れそうにありません。

でも、いいのです。この本は何処にも売られること無く生涯私の本棚にあるでしょう。






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