◇素直さと愛される力
おはようございます。
今年もいよいよ最後の日ですね。
私の2022年はプライベートで色々あって慌ただしく、特に後半はあっという間でした。来年も変化の年になるため、忙しくなりそうです。
さて、今日の本題ですが、寄稿記事が公開されておりますので、まだお読みいただいてない方はどうぞ。
こちらから→学歴や職歴がなくても、転職で人生が大きく変わることもある ある寿司職人の思い出
こちらはもう、読んでいただいた通りのお話です。
私もアラフィフとなり、これまでの人生でそれなりの数の人たちと出会ったり別れたりを繰り返してきました。
相手のために良かれと思って世話を焼いても、相手から求められて手助けをしても、それがいつも良い結果に結びつくわけではありません。
おはようございます。
今年もいよいよ最後の日ですね。
私の2022年はプライベートで色々あって慌ただしく、特に後半はあっという間でした。来年も変化の年になるため、忙しくなりそうです。
さて、今日の本題ですが、寄稿記事が公開されておりますので、まだお読みいただいてない方はどうぞ。
こちらから→学歴や職歴がなくても、転職で人生が大きく変わることもある ある寿司職人の思い出
こちらはもう、読んでいただいた通りのお話です。
私もアラフィフとなり、これまでの人生でそれなりの数の人たちと出会ったり別れたりを繰り返してきました。
相手のために良かれと思って世話を焼いても、相手から求められて手助けをしても、それがいつも良い結果に結びつくわけではありません。
「絶対にそっちに行ったらダメだって!バッドエンドが待ってるよ!」
と思って忠告しても、かえって意固地にさせてしまったり、あるいは疎ましがられて避けられてしまったり。
「そんなに困っているなら、私もできるかぎりのことはするね!」
と思って手助けを始めると、際限なく寄りかかってこられて「できる範囲」を超えてしまい、
「ごめん。これ以上は無理」
ってギブアップすると、かえって恨まれてしまったり...。
他人と関わるのって難しいです。特に最近は、年長者から若者への経験に基づいた助言は、クソバイスだの老害だのと言われてしまう世の中ですから。
J君の場合は、私を含めた周囲の人間のお節介がたまたま良い結果に結びつきましたが、これは彼のキャラクターのたまものです。
J君て、両親が不仲で家庭環境が複雑でも、中卒で学が無くても、それを理由にいじけてないんですよ。
まあ、温暖な気候の地方で生まれ育っているせいで能天気なのでしょうけど、そのおかげで接しやすいんですよね。
朗らかでノリがよく、気遣いができるから友達も多くて、女の子にもモテる。年長者の言うことも基本的には聞いてくれるので、可愛がってもらえます。要するに、J君は元々持っている才能として、コミュ力が高い。
今の世の中ではコミュ力の高さって、学歴の高さと同じくらい価値があるのではないかと思います。
記事は読み物として短くまとめないといけないので、色々と省いたり端折ったりしていますが、私が彼にお節介をしてもいいかなと思ったのは、J君が私を含むオバサンたちからの助言を聞き入れて、メンがヘラった彼女と別れるというエピソードが事前にあったからなのです。
勤め先のオーナーは、よく言えば面倒見のいい人ですが、他人のプライベートに踏み込みすぎるところがあって、バイトに来る若い子たちの交友関係にも口を出していました。
「あんな男は絶対にクズに違いないから、すぐ別れなさい」
「あの子は依存体質でよくない。早く別れなさい」
とか、今どき親でも言わないようなことをバイトの子たちにズケズケ言うのです。
とはいえ、実際にクズのロイヤルストレートフラッシュみたいな男だったり、メンヘラ地雷女だったりするわけなので、別れた方がいいのは確かなのですけど。
「ゆきさんからも言ってやって」
と言われ、面倒だなと思いつつ私も口を挟みました。けれど、ある女の子のケースでは、むしろ意固地にさせるばかりで、どうにもならなかった。
その子はJ君と違って、高学歴の女の子。頭が良くて意識も高く、仕事の要領も良かった。
だけど、真面目で遊び慣れていないために男を見る目がとことん無くて、無責任でDV気質な男に引っ掛かってしまいました。
その子は見た目も性格も大人しいのだけど、実は頑固で、J君のような素直さや柔軟性がありません。芯の強さが裏目に出てしまって、誰の言うことも聞かず、周囲の反対を押し切って結婚&出産。
そして案の定、相手の男は結婚して1年も経たずに本性を現し、あっという間に結婚生活は地獄に変わりました。それでも彼女は素直じゃないと言うか、とことん不器用と言いますか...。
離婚にあたっても、相手の男は無責任でバカだけど決して性悪ではないので、彼女が上手く立ち回りさえすれば面倒なく別れられたはずが、やっぱり周りの言うことを聞かず頼らずで、余計に事態を悪化させてしまった。そして、遂には心身を病んでしまって...。
どうしてそうなるのかなぁと、やりきれない気持ちになります。
一方のJ君は、オーナーにやいやい言われても、うるさそうにしませんでした。
私も確か、
「J君がメンヘラホイホイなのは、男として自分に自信がないからじゃないの?
だからメンヘラから強烈に求められると嬉しいのよ。だけど、あなたの彼女は君と違って大学生だからね。若い彼女がメンヘラなのも、君に依存してるのも今だけのこと。
これから大学を卒業して就職したら、学生時代とは見える景色も変わるし、社会を知るにつれて価値観も変わり、心惹かれる男性像も変わってくる。このままだと、いつか捨てられるのは君の方だよ」
などと、相当に失礼なことを言いました。
「怒るだろうな」と思ったんですけど、J君は笑顔で私の目を見て「ありがとうございます」と言ったのですよ。
それで、しばらくして本当に彼女と別れたのです。しかも、メンヘラを相手にしても、別れるにあたって揉めてないんですよね。その時に「すごいな、この子。やるなぁ」って思いました。
そのことがあったから、もっと踏み込んで世話を焼いてあげようという気になりました。受け取る力の高い子だと分かりましたから。
きっと、タイミングも良かったんだと思います。25歳になって、これからは若さの勢いだけではやっていけなくなるということ、変わらなければいけない年齢になったことを、彼自身が感じていたのではないでしょうか。
生きていれば、誰の人生にも色々あります。
自分一人の力ではどうにもならずに助けを必要とする時、他者から伸ばされる手を振り払うか、掴んで引き上げてもらうかはその人次第。
J君の人生が好転したのは出会いの運もあるけれど、その運を引き寄せたのは彼が素直だったからだし、チャンスをものにしたのは、彼自身がちゃんと努力をしたからです。
彼が「変わりたい。変わらなくては」と考えていたタイミングで、ほんの少しお手伝いができたことを嬉しく思っています。
末長くお幸せに。
それでは皆様。良いお年を。
来年もよろしくお願いします。
と思って忠告しても、かえって意固地にさせてしまったり、あるいは疎ましがられて避けられてしまったり。
「そんなに困っているなら、私もできるかぎりのことはするね!」
と思って手助けを始めると、際限なく寄りかかってこられて「できる範囲」を超えてしまい、
「ごめん。これ以上は無理」
ってギブアップすると、かえって恨まれてしまったり...。
他人と関わるのって難しいです。特に最近は、年長者から若者への経験に基づいた助言は、クソバイスだの老害だのと言われてしまう世の中ですから。
J君の場合は、私を含めた周囲の人間のお節介がたまたま良い結果に結びつきましたが、これは彼のキャラクターのたまものです。
J君て、両親が不仲で家庭環境が複雑でも、中卒で学が無くても、それを理由にいじけてないんですよ。
まあ、温暖な気候の地方で生まれ育っているせいで能天気なのでしょうけど、そのおかげで接しやすいんですよね。
朗らかでノリがよく、気遣いができるから友達も多くて、女の子にもモテる。年長者の言うことも基本的には聞いてくれるので、可愛がってもらえます。要するに、J君は元々持っている才能として、コミュ力が高い。
今の世の中ではコミュ力の高さって、学歴の高さと同じくらい価値があるのではないかと思います。
記事は読み物として短くまとめないといけないので、色々と省いたり端折ったりしていますが、私が彼にお節介をしてもいいかなと思ったのは、J君が私を含むオバサンたちからの助言を聞き入れて、メンがヘラった彼女と別れるというエピソードが事前にあったからなのです。
勤め先のオーナーは、よく言えば面倒見のいい人ですが、他人のプライベートに踏み込みすぎるところがあって、バイトに来る若い子たちの交友関係にも口を出していました。
「あんな男は絶対にクズに違いないから、すぐ別れなさい」
「あの子は依存体質でよくない。早く別れなさい」
とか、今どき親でも言わないようなことをバイトの子たちにズケズケ言うのです。
とはいえ、実際にクズのロイヤルストレートフラッシュみたいな男だったり、メンヘラ地雷女だったりするわけなので、別れた方がいいのは確かなのですけど。
「ゆきさんからも言ってやって」
と言われ、面倒だなと思いつつ私も口を挟みました。けれど、ある女の子のケースでは、むしろ意固地にさせるばかりで、どうにもならなかった。
その子はJ君と違って、高学歴の女の子。頭が良くて意識も高く、仕事の要領も良かった。
だけど、真面目で遊び慣れていないために男を見る目がとことん無くて、無責任でDV気質な男に引っ掛かってしまいました。
その子は見た目も性格も大人しいのだけど、実は頑固で、J君のような素直さや柔軟性がありません。芯の強さが裏目に出てしまって、誰の言うことも聞かず、周囲の反対を押し切って結婚&出産。
そして案の定、相手の男は結婚して1年も経たずに本性を現し、あっという間に結婚生活は地獄に変わりました。それでも彼女は素直じゃないと言うか、とことん不器用と言いますか...。
離婚にあたっても、相手の男は無責任でバカだけど決して性悪ではないので、彼女が上手く立ち回りさえすれば面倒なく別れられたはずが、やっぱり周りの言うことを聞かず頼らずで、余計に事態を悪化させてしまった。そして、遂には心身を病んでしまって...。
どうしてそうなるのかなぁと、やりきれない気持ちになります。
一方のJ君は、オーナーにやいやい言われても、うるさそうにしませんでした。
私も確か、
「J君がメンヘラホイホイなのは、男として自分に自信がないからじゃないの?
だからメンヘラから強烈に求められると嬉しいのよ。だけど、あなたの彼女は君と違って大学生だからね。若い彼女がメンヘラなのも、君に依存してるのも今だけのこと。
これから大学を卒業して就職したら、学生時代とは見える景色も変わるし、社会を知るにつれて価値観も変わり、心惹かれる男性像も変わってくる。このままだと、いつか捨てられるのは君の方だよ」
などと、相当に失礼なことを言いました。
「怒るだろうな」と思ったんですけど、J君は笑顔で私の目を見て「ありがとうございます」と言ったのですよ。
それで、しばらくして本当に彼女と別れたのです。しかも、メンヘラを相手にしても、別れるにあたって揉めてないんですよね。その時に「すごいな、この子。やるなぁ」って思いました。
そのことがあったから、もっと踏み込んで世話を焼いてあげようという気になりました。受け取る力の高い子だと分かりましたから。
きっと、タイミングも良かったんだと思います。25歳になって、これからは若さの勢いだけではやっていけなくなるということ、変わらなければいけない年齢になったことを、彼自身が感じていたのではないでしょうか。
生きていれば、誰の人生にも色々あります。
自分一人の力ではどうにもならずに助けを必要とする時、他者から伸ばされる手を振り払うか、掴んで引き上げてもらうかはその人次第。
J君の人生が好転したのは出会いの運もあるけれど、その運を引き寄せたのは彼が素直だったからだし、チャンスをものにしたのは、彼自身がちゃんと努力をしたからです。
彼が「変わりたい。変わらなくては」と考えていたタイミングで、ほんの少しお手伝いができたことを嬉しく思っています。
末長くお幸せに。
それでは皆様。良いお年を。
来年もよろしくお願いします。