◇30代ではまだまだ人生分からない


こんばんは。
今日は寄稿記事の紹介をやっとブログに書いて、やれやれと思ったのも束の間、もう次の寄稿記事が公開されました…。(。・ω・)

こちらから→「お前、誰やねん」転職を機に変貌した二人のヒロさんの思い出


寄稿記事の公開って、重なる時には重なります。ブログも取り急ぎもう1本書くしかないですね。


実は、画家になったヒロさんについて書くのは2度目なのです。
ですが、以前ヒロさんについての記事を寄稿したLIFE BOOSTERというメディアが運用停止になり、その後閉鎖されてしまったため、もう記事も読めなくなってしまいました。サイト自体が消えて(ネットから削除されて)いるのです。
ヒロさんの記事は力作だったし、評判も良かったので残念ですが、仕方がありません。
Webメディアの命って儚いですね。

メディアに出したのと一字一句違わない記事をそのままブログに転載することはできませんので、またいつかそのうちリライトしたものをどこかに寄稿したいと考えています。


記事中のサイモンと呼ばれた方のヒロさんは、空港で働いていた頃に大好きだった憧れの人です。いつもキビキビしてて、仕事ができて、誰にでも優しく朗らかで、その上なかなかハンサムでした。私に限らず彼のことはみんなが好きだったはず。

誰からも一目置かれるエリートだったのに、それを鼻にかけるようなところが一切なくて、人気者でした。
人間関係がギスギスしていて殺伐とした職場でしたが、サイモンを悪くいう人は誰も居ませんでしたね。


そんな憧れの人だったからこそ、再会した時の落胆が大きくなってしまいました。
以前はおしゃれだったのに坊主頭になってるし(禿げてきてたのかな?)、顔にはシミが浮いて一気に老けこんでおり、大袈裟でなく誰だか分からないほどの変貌ぶりにショックを受けました。

本当に何があったのでしょう。池井戸潤の小説みたいなドラマがあったのかなぁ…。
ショックのあまり連絡先を削除してしまい、それっきりになってしまいましたが、今は元気だとしても60歳を過ぎているので、もう定年を迎えているはずです。


一方の画家になったヒロさんも、サイモンと同じくらい私は好きな人でした。
でも残念なことに、彼の方はサイモンと違って職場で人気がありませんでした。悪口を言われていたというよりも、バカにされていたと言った方がいいかな。
36歳で妻子もいるのに、パートタイマーで働く貧乏な苦学生だったから。しかも、仕事ができなさ過ぎて…。

だけどヒロさんは、決して「無能な人」ではなかったです。生まれ育ちが貧乏だったために苦労していて、学歴はなかったけれど、とても思慮深くて知的な人でした。
ただ、チェックインカウンターの仕事が彼に向いていなかっただけ。


そうそう。フォロワーさんからご指摘がありましたが、記事中の

神学校へ通うために家族で渡英してきたそうだが、本気で神父になるつもりがあったのか良くわからない。


の下りは、神父ではなく牧師が正しいです。神父だと生涯独身でなければならないので、すでに妻帯しているヒロさんではなれません。まあ、結局牧師にもなりませんでしたが。

間違いに気がついても、一度出してしまった記事は後から修正することができません。ご了承ください。


ヒロさんは日本に帰ってから大学受験をして、美大に入って学んだことで、芸術家としての才能を開花させました。
30代後半からの受験も大変だったと思うけど、美大は学費がとんでもなく高いし、イギリスにいた頃よりも更に生活は苦しく、大変なご苦労をなさったようです。
夫の才能を信じていたイギリス人の奥さんが、子育てをしながら働いて、ヒロさんを支えたんですよね。偉すぎて頭が下がります。

本人の努力と、家族の献身と協力の甲斐あって、彼は40歳を過ぎてから就くべき職業につき、本来なるべき自分になりました。今はアーティストとして評価され、良い暮らしをしています。


私もブログを書き始め、ライターデビューしたのは40歳を過ぎてからですしね。
30代半ばではまだまだ、人生どうなるのか分からないものです。