◇これからは地道に生きて下さい


こんばんは。
早速ですが、寄稿記事が公開されていますので、まだお読みで無い方はどうぞ

こちらから→記事を直ちに削除しないと、名誉毀損で訴えて、損害賠償請求をするぞ」と言われた時の話


Mさんについては、当時の活動名も現在の活動名もここでは出しませんが、読む人が読めば誰のことを書いているかは分かると思います。
ブロガーの世界では、そこそこの有名人でしたから。


彼女は、主婦ブロガーとして完成された人でした。
ブロガーとして人気を得ただけでなく、文章力の高さからライターとしても評価され、アフィリエイターとしても成功を収めていました。

彼女に憧れて、彼女のようになりたいと目指していた人は多かったのじゃないかしら。
何だか、もう随分昔の話のような気もしますが、まだ5年も前じゃないんですよね。


「家で子供の面倒を見ながら、在宅でできる仕事で稼ぎたい」を目指す主婦はいつの時代にも多く、その手段には流行り廃りがあります。
FX投資が流行ったり、ハンドメイドが流行ったり、ブロガーやライターが流行ったり。

ブログに夢があった頃、「ブログで稼ぐ!」と頑張っていたママブロガーは多かったです。
今もまだ絶滅はしていませんが、Mさんのように華やかな活躍ぶりが目立つママブロガーは、見かけなくなりました。


ママブロガーとしては頂点を極めていたMさんの人気が失墜したの原因は、複合的に絡まっています。

先ずは、嘘をついていたこと。円満な家庭の主婦を装い、子育てや夫婦関係をネタに交えてブログを書いていたにも関わらず、実は随分前に離婚をしていた。

私生活を赤裸々に綴る正直さがウケていたのに、実はブログに綴られていた内容が嘘だったとなると、ファンは幻滅してしまいますね。

そして、不倫していたこと以上にまずかったのは、不倫相手と再婚するため、まだ幼い子供たちを置いて家を出ていたことです。
「不倫はいけない!」と言いつつも、夫以外の人を好きになってしまうことに共感する主婦は多いでしょう。だから「昼顔」なんてドラマも流行る。

けれど、家庭の外で恋をしたからといって、「子供を置いて家を出る」や「子供の親権を手放す」ことに共感する人はほとんど居ません。


何故そんなバカなことをしたのかと思いますが、ご本人も「あの時は頭がおかしくなっていた」としか、答えようがないのではないかと思います。


それにしても、芸能人でもないのに、たかが不倫騒動で随分と派手な炎上ぶりでした。
Mさんにはアンチが多かったからでしょう。

Mさん個人のアンチというより、「Mさんのような商売をしているブロガー」に対するアンチです。
どのような商売かというと、要するに情報商材の販売です。「ブログで月◯万稼ぐ方法」といった類のものですね。

Mさんは当時、あのイケハヤ氏とも仲良く絡んでおりましたから、彼女を乾いた目で観察しているネット民が大勢いたのですよ。そりゃ、そんな乾いた空気の中で着火すれば、たちまち火柱が上がりますよね。
私も情報商材屋は嫌いです。だからこそ彼女の炎上ぶりを面白く眺め、ブログに経緯をまとめて囃しました。


軽い気持ちで書いた記事でしたが思いがけず拡散されて、当時はMさんについて検索をかけると、私のブログが上位表示されていたのです。
Mさんが一体何人のブロガーに、弁護士を通じて記事の削除要請をしたのかは知りません。
私は寄稿記事に書いたように、弁護士からメッセージを受け取った際には頭に血が上り、

「やれるもんなら、やってみんかい!」

と噴き上がっていましたが、最終的にはご本人と直接話をして、記事の削除に応じました。

けれど、彼女の炎上騒動について書かれた記事のいくつかは、まだWeb上に残っています。

仕方がないですね。
弁護士に依頼をしたところで、「名誉毀損で訴えるぞ!」という主張自体に無理があったのですから。
私はMさんを哀れに思いましたが、同情の余地なしと考え、記事の削除に応じない方も居たのでしょう。


ネット上に残ってしまったデジタルタトゥーは消えません。
ただ、彼女は本名で活動されていたわけではありませんから、実生活に大きな影響はないものと思われます。

現在の彼女は、最早ブログでは生計を立てられなくなっているようです。
以前のように更新されなくなったブログからは、経済的に厳しい生活を送っている様子が窺い知れます。
一時期はブロガーとして成功し、アフィリエイトや情報商材の販売で大金を手にしていたことを思うと切ないですね。


けれど結局は、「長続きするはずのない夢」だったのでしょう。
炎上がなくたって、アフィリエイトブログの運営や情報商材の販売では稼げなくなっていたはずだから。
もう、そういう時代じゃないんですよね。ブログでは稼げないの。


ママブロガーとして成功してしまったことで、気が大きくなった彼女は浅はかなことをしました。
だからといって、不幸だとは限りません。
炎上とバッシング、転落を経てその責任は取ったと思うし、現在はお子さんたちとの生活も取り戻していらっしゃる。
色々と大変だとは思いますが、お子さんたちの為に頑張って欲しいですね。