◇そんな幸せもある
こんにちは。
昨日近所のイオンに行ったら、もう正月飾りが売られていて「クリスマス気分もまだ盛り上がらないのに、もう新年の準備をしないといけないのか」と思ってしまいました。
さて、寄稿記事が公開されておりますので、そのご案内です。
こちらから→シングルマザーになることを選び、幸せになったであろう、パートタイマー女性の話
サユミ(仮名)さんのことは、今も時々思い出します。
記事中で、私はサユミさんを寂しい女性だと思っていたと書きましたが、あの当時の私はまだ若かったから、そんな風にしか考えられなかったんですね。
自分自身が歳をとり、社会も、女性の生き方も変わった今では、違う見方をするようになりました。
こんにちは。
昨日近所のイオンに行ったら、もう正月飾りが売られていて「クリスマス気分もまだ盛り上がらないのに、もう新年の準備をしないといけないのか」と思ってしまいました。
さて、寄稿記事が公開されておりますので、そのご案内です。
こちらから→シングルマザーになることを選び、幸せになったであろう、パートタイマー女性の話
サユミ(仮名)さんのことは、今も時々思い出します。
記事中で、私はサユミさんを寂しい女性だと思っていたと書きましたが、あの当時の私はまだ若かったから、そんな風にしか考えられなかったんですね。
自分自身が歳をとり、社会も、女性の生き方も変わった今では、違う見方をするようになりました。
38歳の女性は、まだまだ若いです。サユミさんは自立していて、恋人もいたし(ただ相手が既婚者だったので、公にパートナーが居るとは言えない状況でした)、サークル活動に精を出したり、好きなピアニストの追っかけをしたりと、楽しく充実した私生活を送っていました。
もしサユミさんが苛立ちを感じていたとしたら、それは孤独ゆえと言うより、孤独だと決めつけられることに対してだったように思います。
彼女は他人に依存するような人ではなかったので。
男に寄りかかって生きるような人ではなかった。
恋人だった男性とは長い付き合いのようでしたが、ピアニストの彼の子供を身籠るとあっさり別れてしまったし、ピアニストの彼に追い縋るようなこともしませんでした。
自分一人で産んで育てるとさっさと決めて、着々と準備を進める彼女の微笑みは柔らかで、とても幸せそうに見えました。
そりゃ、幸せですよね。
もう歳だからと諦めていた子供を授かり、家族ができただけでも嬉しいのに、子供の父親は長年リサイタルに通い、応援し続けてきた続けてきた人なのですもの。
当時は労働党政権で、母子家庭に対する福祉もかなり手厚かった為、夫がいなくても子育てや生活に困る心配も無かったですし、満ち足りた気持ちで出産の日を迎えただろうと思います。
ただ、彼女のお子さんが12歳か13歳になる頃。日本なら小学校から中学へ上がるくらいのタイミングで、政権が保守党へと移ってしまったので、イギリスで生活を続けていたとしたらご苦労なさったはず。
保守党政権下の緊縮財政で、生活保護受給者の締め付けが始まってからのイギリスでは、どん底の生活を余儀なくされてしまったシングルマザー達が少なくないようですから。
その悲しい現状は映画や本に描かれていますので、ご興味のある方は手に取ってみてください。
もしイギリスでの子育てが困難になったとしたら、それを潮にイギリスでの生活を引き上げ、ご実家を頼って日本に帰っているかもしれません。
子供ができる前のサユミさんは「日本には帰れない」と考えていたようでしたが、最後に会った彼女は子供を連れて帰国するのを楽しみにしていましたからね。
政治が変わり、私がいた頃とはすっかり社会が変わってしまったイギリスですが、激動の時代にあってもサユミさんは強く生きたと信じたいです。
もしサユミさんが苛立ちを感じていたとしたら、それは孤独ゆえと言うより、孤独だと決めつけられることに対してだったように思います。
彼女は他人に依存するような人ではなかったので。
男に寄りかかって生きるような人ではなかった。
恋人だった男性とは長い付き合いのようでしたが、ピアニストの彼の子供を身籠るとあっさり別れてしまったし、ピアニストの彼に追い縋るようなこともしませんでした。
自分一人で産んで育てるとさっさと決めて、着々と準備を進める彼女の微笑みは柔らかで、とても幸せそうに見えました。
そりゃ、幸せですよね。
もう歳だからと諦めていた子供を授かり、家族ができただけでも嬉しいのに、子供の父親は長年リサイタルに通い、応援し続けてきた続けてきた人なのですもの。
当時は労働党政権で、母子家庭に対する福祉もかなり手厚かった為、夫がいなくても子育てや生活に困る心配も無かったですし、満ち足りた気持ちで出産の日を迎えただろうと思います。
ただ、彼女のお子さんが12歳か13歳になる頃。日本なら小学校から中学へ上がるくらいのタイミングで、政権が保守党へと移ってしまったので、イギリスで生活を続けていたとしたらご苦労なさったはず。
保守党政権下の緊縮財政で、生活保護受給者の締め付けが始まってからのイギリスでは、どん底の生活を余儀なくされてしまったシングルマザー達が少なくないようですから。
その悲しい現状は映画や本に描かれていますので、ご興味のある方は手に取ってみてください。
もしイギリスでの子育てが困難になったとしたら、それを潮にイギリスでの生活を引き上げ、ご実家を頼って日本に帰っているかもしれません。
子供ができる前のサユミさんは「日本には帰れない」と考えていたようでしたが、最後に会った彼女は子供を連れて帰国するのを楽しみにしていましたからね。
政治が変わり、私がいた頃とはすっかり社会が変わってしまったイギリスですが、激動の時代にあってもサユミさんは強く生きたと信じたいです。