◇真面目な女性の生きづらさ


おはようございます。
毎日雨です。そして、このところ夫が「夕食は鍋がいいな」と言い出すほど肌寒い日が続いております。
こんなに気温の低い夏は私も45年間生きてきて初めてですよ。冷夏というにもほどがある。


さて、寄稿記事が公開されておりますので、まだお読みでない方はどうぞ。

こちらから→「35歳すぎると結婚はほぼ不可能」は本当か〜選ばれる女におなりなさい〜


記事中の静香(仮名)さんは、パート先の会社で同時期に入社した女性です。一緒に研修を受けた仲なので、親しくしていました。
すっごくいい子なんですよ。

何がいいって、性格がいい子なんです。
真面目!とにかく真面目!

素直で、飾り気がなくて、無駄遣いしなくて堅実だし、もしもパートナーがちゃんとした人だったなら、今頃はすごくいい奥さんで、いいお母さんもしていたのだろうなと思います。

でも、こういう純朴で大人しい子に限って、問題ありまくりの男とくっつくんですよね。
そういう男たちの方で、自分の言いなりになりそうな女を嗅ぎ分けているのでしょう。


静香さんは前々から「子供が欲しい」と言ってましたが、元旦那さんとは交際期間を含めて10年以上連れ添ったのに妊娠しなかったので、そういう意味では縁の薄いお相手だったのが幸いです。
彼女の性格的に、どんなに夫が借金まみれでも子供がいたら離婚は決断できなかったでしょう。だから、もし子供がいたら死ぬまで夫の借金に振り回される人生になったはずです。
借金苦に耐えかねて離婚しても、養育費はもらえなかったでしょうね。


でも、静香さんには子供がいないからこそ、出産適齢期を気にして再婚に焦りが出てしまうんですよね。

もしも最初の結婚で1人でも子供を産んでいれば、「早く子供を産みたい」という焦りからは開放されています。
その場合は、先ずは親子で新しい生活に慣れ、離婚の傷をゆっくり癒して、また前向きな気持ちになってから新しい恋をすればいい。あるいは、無理に恋をしたり再婚したりしなくてもいいのです。


彼女に子供がいたなら、私も

「何も慌てることはないよ。だってまだ35歳でしょう?若いよ。
女盛りなんだし、自由を味わって。子育てと仕事を頑張っていく中で、もしもいい人に巡り合ったら再婚すればいいし、べつに急いで再婚を考えなくたっていいんじゃない?
しばらくはゆっくり恋したり、いっぱいセックスしてね。そして見る目を養って、次こそはあなたに相応しいパートナーを選んで頂戴。もうクズに引っかかっちゃダメだよ」

と、気楽なアドバイスをしたでしょう。


けれど、静香さんの場合は離婚した時点で35歳だった訳です。
そして、離婚時点での彼女の目標は、


「もう男なんてこりごり。再就職して、これからは自立した女を目指します!」


じゃなかったんですよ。


「離婚したら、早く次の恋をして、再婚して、子供を産みたいです!」


だったのです。


それなら、目標のためには離婚直後からお見合いをして、首尾よくスピード再婚したら真っ直ぐ不妊治療外来の門をくぐるのがベストだったと思うのですが、彼女の場合は「再婚したい」の前に、「まずは恋をしてから」が入るので難しい。


日常の中で「いい相手」と出会って、その人と恋をして、ある程度の交際期間を経てから再婚して…。
そんなことをしていたらあっという間にアラフォーですよね。
もう20代じゃないのだから、そんな悠長なことはしていられないはず。


静香さんという人は、善良だけど不器用で、勉強はできるけど賢くないのが歯痒いところ。

顔立ちは整っているのに、化粧気がなく、オシャレじゃない眼鏡をかけて髪はひっつめ。大人の女性なのに、ファッションは学生の頃から変わっていなさそうで幼い。
垢抜けないせいで、せっかく顔は綺麗なのに、ちっとも美人に見えません。

上半身は薄いけれど下半身はずっしりしている体型を気にしてか、いつもダブダブのパンツスタイルなので、女らしさにも欠けています。
若い時には、そうした全ては「素朴さ」として愛してもらえますが、「若さゆえの瑞々しさ」という魅力を既に失っている中年の身でそれでは、野暮ったくて頼りないと映ってしまう。


もしも彼女が仕事に生きる女性で、男なんて要らないと考えているのであれば、ファッションに気を使ったりしなくてもいいのです。

けれど、静香さんは基本的に働くことが好きではありません。私と一緒だったパート先でも、真面目には働くけれど、熱心に仕事をすることはありませんでした。
そのため、残念ながら職場での評価も高くなかったです。

今もちゃんと再就職はしていますが、その会社で頑張っていこうという気概はなく、早く辞めたいとばかり言ってます。

外でバリバリ働くより、家庭の中に居たい人なんですよね。


今が昭和であれば、静香さんのような考え方や気質は「女らしい」と褒められたでしょう。
そして、近所や親戚のお節介なおばさんたちが寄ってたかって「静香ちゃんはきっといい奥さんになるわ」とお見合いを世話してくれたに違いありません。

悲しいかな、今は令和です。


もはや彼女の願望や生き方は時代に合わなくなってしまっています。
それでも望みを叶えようとするなら、目標に向けて戦略を練り、自分を変える努力をしなければなりません。
もし自分を変えたくないのであれば、目標の方を変えなければならないでしょう。

だけど、誰もそれを面と向かって彼女に言えないのです。
今が昭和だったなら、せめて平成だったらお節介ができたかもしれませんが、今は令和ですからね。
令和という時代は、静香さんのような女性にはむしろ生きづらいでしょうね。


最後に連絡をくれた時、静香さんは結婚相談所に登録してみようか考えているところだと話していたので、相談所のアドバイザーさんが的確なアドバイスをしてくれることを期待します。


今回ご紹介したのはこちらの本です。

選ばれる女におなりなさい デヴィ夫人の婚活論
ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ
講談社
2019-02-06



なんと、コミックにもなっていたのですね。




こちらは、揺るぎない昭和的価値観で令和という時代のスタンダードなんてぶっ飛ばす内容の本でございます。

「男は男らしく。女は女らしく。殿方とはこういうもの。それに寄り添う妻とはこうあるもの」

今時こんなことが言えるのはデヴィ夫人くらいでしょう。


デヴィ夫人は戦後の日本を生き抜いた人。それも、己の美貌と才気だけを武器に、自分の身一つで極貧からパリ社交会のセレブへとのし上がった人ですから、時代が変わろうが世間の常識が変わろうが、彼女の人生訓は変わりません。


デヴィ夫人の本が必要ない女性の方が、今の日本では多数派だと思います。
だけど一方で、令和という時代が合わない人や、ついていけない女性たちが未だ大勢いることも確か。
そんな女性たちには、身も蓋もないデヴィ夫人の婚活論が役に立つのではないでしょうか。