◇私は希望が見たかった


こんにちは。
オリンピックが始まりましたね。開会式はご覧になりましたか?

私は、途中でバッハさんの演説に寝たりしながらも、最初から最後まで何となく観ちゃいました。
そして複雑な気持ちになりました。

開会式の演出は、別に最悪だったわけじゃなかったけど、奮い立つ気持ちになるほど良くもなかったから。


ゲーム音楽は日本らしいコンテンツだし、ドローンはすごかったし、ピクトグラムも面白かったです。
だけど、リオ閉会式での日本のパフォーマンスは、そりゃ、もう圧巻でしたよね。

それが記憶に残っていたこともあって、私の頭の中では近未来的なネオ・トーキョーのイメージがすっかり出来上がっていたのです。
だから開会式は、あの世界観を引き継いだものになることを無意識のうちに期待していた…。

リオ閉会式での日本のパフォーマンスはNHKでどうぞ。

こちらから→2020へ期待高まる!トーキョーショー



コロナがなければ、オリンピックが延期にならなければ、椎名林檎さんがプロデュースし、中田ヤスタカさんが音楽を担当し、MIKIKOさんが演出した開会式が見られたはずだったのに。


だから、始めの方のお葬式みたいな演出と、大工に扮した方々の寒いダンスを見ながら、


「ちょ、待って、待って。ね!言い訳さして!
コロナがなかったらこんなじゃなかったはずなんやって!」


と、世界に向かって言い訳をしたくなりました。



元々予定されていた開会式を見たかったけれど、それが叶わないなら、いっそアニメや漫画がてんこもりで振り切ったパフォーマンスが見たかった。


私の頭の中では、シンジが、

「僕だってやりたくてオリンピックやってるわけじゃないのに…」

とつぶやいていました。
そこへ、使徒に見立てたドローンのオリンピックエンブレムが、エヴァの音楽とともに現れたらよかったのにな。




使徒が襲来したところで、今度は、

「逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ!」

って言いながらシンジがエヴァ初号機に乗り込むんですよ。
そしたら、

「そうだよな。もうここまで来たら国をあげてオリンピック盛り上げてこう!やり切るしかないよなっ!」

って覚悟が決まったと思います。えぇ…。


日本には、大きなインパクトが起こって荒廃した世界から、滅びかけた人類が立ち上がっていく名作漫画やアニメがいくつもあるじゃないですか。

「この世界は残酷なんだ」

ってこと、巨人で表現して欲しかった。
あるいは、目を真っ赤にした怒れる王蟲が襲ってきたってよかった。
どうしてもアニメが嫌なら、ゴジラでもよかったですよ。


出口の見えない時だからこそ、人類は希望と共に生きていくんだって示してほしかったなぁ。
どんなに残酷でも、この世界は美しいんだって。私たちは無力だけど、それでも生きていくんだって思わせてくれるのがコンテンツの持つ力だから。
人に希望を持たせる大きな力を持ったコンテンツが、日本には沢山あるのだもの。


海老蔵さんの邪気払いは、ジャズピアノにではなく鬼滅隊に引き継いでほしかったです。
彼女が素晴らしいピアニストなのは分かりますが、歌舞伎とジャズは取り合わせが悪くないですか?

鬼滅隊に扮したアスリートたちが聖火を繋ぎ、最後は煉獄さんが

「心を燃やせ!!!」

って言って、聖火台に火が灯されたなら、オリンピックに対して冷え込んでた私の心も燃えたと思うんですよね。


けど、こういう開会式でも、これはこれで良かったのかなと思います。
今回の日本のショボさのおかげで、この後に続く開催国はかなり気が楽になるんじゃないかしら。
「オリンピックだからって、国威とお金をかけて最高にクールなパフォーマンスを見せる必要は無いんだ。あの程度でもいいんだ」と思ってもらえたなら、開催国に立候補する国も増えるかもしれない。


私は、オリンピックそのものがなくなればいいとまでは思っていません。
だけど、今のオリンピックと国際オリンピック委員会の有り様は変わって欲しいと思っています。
もし変わることが不可能なら、せめて、




他所でやれ!自国開催なんてもう二度と嫌!



と思います。
これから何が起こるか分からないけれど、とにかく、もう東京オリンピックは始まってしまったのだし、この大会に人生をかけてきた関係者の皆さんをリスペクトし、アスリートの皆さんを応援します。

そして、このオリンピックが感染爆発のきっかけになりませんように。
みんな、この夏を生き延びましょうね。