◇キラキラ起業あるある


こんにちは。
梅雨は明けましたが、こちらは熱中症になりそうな蒸し暑さです。
みなさんがお住まいの地域はいかがでしょうか。


さて、一昨日寄稿記事が公開されていたので、今回の記事のモデルとなった女性についてお話ししたいと思います。

まだ記事をお読みいただいてない方は、こちらからどうぞ→自分の頭で考えない女はネット起業で成功できない話〜ワーキング・ガール〜


先に言っておきますが、私は聡子(もちろん仮名)さんを嫌いではありません。
だって、真面目な人は憎めないじゃないですか。

痛い人ではあるのだけど、悪い人じゃないんですよね。いえ、悪い人じゃないどころか基本的には真面目でいい人なのだろうということがよく分かるから、いっそう痛々しいのです。


彼女はキラキラ起業家の一人ではありますが、スピリチュアル系ではない分救いがある…とは限りません。
スピにはかぶれてませんでしたが、変に意識が高くて「おまたぢから」なるものを信じてましたから、子宮系と比べてマシでもないかも。


「おまたぢから」とは、「子宮温暖化」で女性に健康とハッピーをもたらす活動だそうです。もうこの時点で何言ってるのか分かりませんよね?

「おまたぢから」を鍛えれば、生理がハッピーになり子宮の状態が良くなるばかりか、月経コントロールができるようになり、生理の時はナプキンをしなくても経血を膣内に留め置いて、トイレでまとめて排泄できるようになるそうです。



……。( ̄∇ ̄)



私がビジネスセミナーで彼女と出会ってから、かれこれ6年でしょうか。
彼女は私も一緒に受けたビジネスセミナーでも講師認定資格を取得していたけれど、それとは別の右脳を開発する記憶術の認定講師として活動しています。
まだ廃業はしていないので頑張っているのだとは思いますが、上手く行っている様子もありません。独身にも関わらずほとんど収入がなくてもやっていけるのは、実家で親と同居しているからでしょうね。


パッと見はいい女風なのですけど、外見と中身が合っていないのは記事に書いた通りです。
華やかなイイ女風のファッションに身を包んでいるけれど、元々は地味〜な人なのだろうなというのが、対面で話していると分かってくるんですよね。色気や魅力というものがまるで伝わってこないので、無理をしている感じは誤魔化せません。

聡子さんは毎日のように「Gooooooooooooood morning!」という暑苦しい投稿をしていましたが、本当はポジティブな人間ではないのに、無理して「元気でポジティブ」を装っていたのでしょう。
その証拠に時間が経つほどにそうした「前向き」な投稿が減って、弱音が増えていきましたから。

どれもこれも、キラキラ起業女子あるあるです。


商才も実績もない女性の起業は、とかく見た目から入りがちです。
中身で勝負できないから、まずは見た目を整える事にお金を使います。デキる女風の服装や写真にお金をかけ、コンテンツで勝負できないからWebサイトにもお金をかける。
自分に注目してくれるメディアも無いから、自分でラジオ番組を買ったり、本を自費出版したりするんです。

何の実績もない一般人がコミュニティFMで喋ってても誰も聞いていないし、自費出版の本も身内以外は読みません。それで虚しくならないのはすごいなと思います。

けれど、どんなに太い神経を持っていても資金は細いので、あっという間に貯金を使い果たしてしまうんですよね。
本人たちは「投資」だと思っていて、仕事が軌道に乗れば回収できると考えているので気前よくお金を使ってしまうのだけど、その程度の小細工で上手くいくほど虚業の世界も甘くありません。
だからほとんどのキラキラ起業家は、お金がなくなると廃業します。


聡子さんは「失敗はしていない。まだ成功していないだけ」などと言っていますが、彼女が成功する日は来ないでしょう。
何故なら、彼女が仕事にしている右脳開発の記憶術そのものに欠陥があるからです。その欠陥は、彼女自身が体現してしまっています。

彼女は記憶術の認定講師であるにも関わらず、毎年ある資格試験にチャレンジし続け、落ち続けているのです。正直言って、それはそこまで難しい試験ではありません。
その試験に5年以上毎年チャレンジを続けているのに合格できないのは、よほど地頭が悪いか、その分野の勉強に向いていないか、超記憶術とやらが全く役に立っていないかのどれかでしょう。


難関とは言い難い試験にもクリアできないような記憶術には、当然需要がありません。

「今年もチャレンジしましたが、ダメでした」と、聡子さんは毎年馬鹿正直に投稿するのですが、その正直な報告を見るたび「彼女の正直さは好ましいけれど、嘘の一つもつけないようじゃ虚業は向いていないから早く辞めたほうがいいのに」と思わずにはいられません。

彼女が5年以上かかって試験を突破できないのは、思うに記述問題で点が取れないせいです。
彼女が鍛えるべきなのは右脳開発による記憶力ではなく、左脳による論理的思考力だと思われます。


実は、聡子さんについては以前ブログにもかいたことがあるのです。

よろしければ、こちらから→皇室も宮内庁も無関係。東久邇宮文化褒賞


ブログ記事にも追記してある通り、こちらの褒賞の代表者をの名乗る方から「記事を削除しないと名誉毀損で訴える」と脅しを受けました。ネット検索すると私のブログが1ページ目に入るので都合が悪かったのでしょう。
記事は削除しませんでしたが、現在まで訴えられてはおらず、先方が自称「褒賞」の名称を変更することで対応したようです。

聡子さんのような人が今後も騙され続けるのだろうと思うと胸は痛みますが、こうした褒賞ビジネスは無くならないでしょう。どれほど批判されようと、形にお金を払う人がいる限りコンテストビジネスも自費出版ビジネスも無くならないと思います。

キラキラ起業で儲かるのは起業家本人ではなく、キラキラしたい自称起業家たちに道具と飾りを売る人たちなのですよね。