◇ウツ婚というnote


こんばんは。
6月に入るなり8月なんじゃないかって暑さだし梅雨入りもしたしで、マスクをむしり取りたくなってしまいますね。

気持ちの上ではまだ若くても体年齢はボチボチ更年期なので、めっきり疲れやすくなった体には暑さがこたえて今日はバテておりました。

コロナで休業中だった職場も6月になり再開したので、私も朝から晩まで労働に明け暮れる忙しい生活に逆戻りしましたが、心身ともにぐったり疲れるおかげで毎日よく眠れています。


さて、最近は目を釘付けにさせられるような面白い新キャラも登場しないし、芸能人の不倫以上にネットをざわつかせる炎上にもお目にかかれなくなっている為、すっかり熱が入らなくなっているネットウォッチングですが、少し前に「イケハヤがTikTokでトラック運転手をディスり炎上」という話題が目に入ったんですよね。


「おー。随分久しぶりの炎上だなぁ。でも運転手ディスって前からやってなかったっけ?なんで今更?」

と不思議に思っていたところ、

「確かに前からやってますが、今回はTikTokで同じことをしたので批判コメントが大量について炎上しているのです」

と教えていただきました。


私から見れば子供世代の若い子たちが歌ったり踊ったりふざけたりして、学校の休み時間のようにキャッキャと楽しむコニュニティスペースであるTikTokに、ハゲ上がった場違いなおっさんが乱入してきて、真面目に働いている人たちをディスりながらお金の話ばかりするものだから、ガチで嫌われて「何考えてんだよ、おっさん!」「お前不愉快だし、ここそういう話する場所じゃねーし、出ていけや!」と罵倒されてしまったということでした。ふむふむ。

「ふむー。そうなのかー。なんだかなー、すごいなー」と思いましたね。


いやね、私が高知で初めてイケハヤ氏に会った頃には、彼ってまだ20代だったわけですよ。ネットの論客としては若者代表として振舞っていましたし、実際若かったですしね。私も今よりは若くて30代です。

それが、あれから何年経ったのかしら。7年くらいかな?

たった7年やそこらで、自分よりも目上の人たちを老害呼ばわりして、全方位に言葉のウンコを投げていた尖った若者が、すっかり新生代の若者に嫌われる老害ジジィと化しているのだから、隔世の感を覚えます。
人間って10年経たずに若者から老害になってしまうのですね。。。

イケハヤ氏はもう時代についていけてないのでしょうね。
彼お得意の炎上商法も、10年前は確かに有効でしたよ。
人を不愉快にさせるような話をわざとすることで人の心に波を立て、大きな議論を呼び、注目を集めてファンとアンチが順調に増えていった。そんなかつての成功法則からいつまでも抜け出せないでいるのは、彼が歳をとって頭が固くなってしまった証拠でしょうね。

どうしていつまでも同じやり方が通用すると思うのでしょうか。場所を変えれば新しいカモが釣れるはずと思ってTikTokにも参入したのでしょうが、10年前とは若者の顔ぶれも感性も時代の風も変化しているというのに。

本人は久しぶりにちょっと注目を集められて嬉しかったようですが、そんな風に勘違いしてる姿も物悲しいです。


そして、ネットクロニクルではイケハヤ氏と同時代に活躍したはあちゅうさんも、AV男優との結婚生活を綴った感動も教訓も共感もないモンチッチ漫画を休載されるとのこと。

彼女もかつては「若い女性の代弁者」ポジションに、でーんと座っていたことがあったんですよね。

私は残念なことに彼女の文章が好みに合わないので、著書を一冊も最後まで読み通せたことがありませんが、長年はあちゅうウォッチャーである山本一郎氏によれば、「ニュートラルかつナチュラルに日常を語り、等身大のはあちゅうが書き下ろす、流れるような言葉遣いのエッセイが彼女本来の一番の強み」であったそうです。

剣もあるけど愛もある山本一郎氏のはあちゅう考察はこちらから→はあちゅう(伊藤春香)さんの誹謗中傷に対する謝罪について


これははあちゅうさんに限らずなのですが、若い女性が若い時にしか持ち得ない感性で綴る透明感ある文章が持ち味の作家は、往々にしてデビューした頃が最盛期であり、処女作が最高傑作になってしまいます。その手の文才は短い間だけ輝くものですので、その儚さがまた美しくもあるんですよね。

はあちゅうさんも若かりし頃にはその才能がキラキラと煌めいていたのでしょうが、彼女もいつまでも若い女性ではいられないし、今のところ彼女の歳の取り方は賢くないので、いつしか「憧れ」も「共感」も持たれなくなってしまいました。

「素敵な私」や「可哀想な私」を過剰に演出しようとせず、自分のありのままを書いてくれたらなぁと私も思わずにはいられませんね。
日記もね、はあちゅうさんに求められているのは林芙美子の「放浪記」みたいなのであって、モンチッチ漫画じゃないと思うんですよ。



新版 放浪記
林 芙美子
2012-09-27




さて、自分の醜さ、間抜けさ、カッコ悪さ、何より一生懸命さをありのままに綴った良質な文章といえば、先日久しぶりに面白いnoteを見つけまして、夢中になって読みました。

石田月美さんという方が書いていらっしゃるのですが、この方は境界性人格障害で、摂食障害や鬱病も患っておられます。今も生活に支障があり苦しんでいらっしゃるのか、それとも病を完全にコントロールできるようになったのかは分かりません。彼女が書き綴る話がまだ途中だからです。

彼女は現在婚活コンサルタントをされています。ご自身と同じように精神疾患に苦しみながらも結婚を希望している女性たちに向けて、婚活のハウツーを発信するためnoteを始めたようですが、彼女自身の結婚に至るまでの体験記がめちゃくちゃ面白いのです。

人によっては、「精神疾患のせいで就労が困難とはいえ、働く意欲のない女性が親に代わって自分を養ってくれる男を見つけるためにする、就活としての婚活」には眉を潜めるかもしれません。
婚活中の彼女はとにかく相手構わず結婚することを急ぎ、自分の病気を隠し、現実を偽りながら当たり次第に男たちと会っていますし、客観的に見ると「うわ〜、こんな女嫌だわぁ」と思うようなこともされています。

けれど、そういうところを隠さずに書いているのが良いのです。
何より、軽快な文章のリズムと多彩な表現力の前では、ご本人の人間的な欠点など取るに足らない問題です。むしろ欠点だらけだからこそ物語が生き生きとして魅力的だとすら思います。

まあ、色々言いましたが、要するに私は彼女の文章が好きだし、話の続きを楽しみにしているということです。
良かったら、皆さんも読みに行ってみてください。


物語の始まりはここからです→ウツ婚!!まだ始まってもない私」


追記:紹介した石田月見さんのnoteは、この記事を書いた時点では全文無料で公開されていましたが、その後有料化されてしまいました。文章は面白いですが記事のボリュームが薄いので、有料化に見合う内容ではありません。
文章の現金化を焦らず、じっくり買いていればファンも増え、寄稿や書籍化の声もかかったかもしれないのに残念です。