◆話が長くなりすぎて


こんにちは。なかなか殺人的な暑さです。
暑いですが自宅周辺は朝晩とひぐらしの鳴き声が響くので、山が近い田舎の夏の風情はたまらなく好きです。
ひぐらしの鳴き声って、物哀しさが井上陽水の「少年時代」といい勝負ですよね。


さて、大変お待たせをいたしました。

7月分のコラムとして出してあった記事がAlettaさんで公開されましたので、ご案内させて頂きます。

こちらからどうぞ→Aletta ベッドの百物語ーロストセカンドバージン・後編ー


由里子は私がかつて親しくしていた友人ですが、「私の知り合いと同一人物かと思いました!」という感想を多方面から頂いております。
もちろん同一人物なわけはないので、由里子と似たような女性は案外どこにでもいるということなのですね。

由里子はなかなかに強烈な人物でしたが、実は彼女のようなキャラクターは、若い頃にはさほど悪目立ちしません。自分の魅力と能力、何より可能性を過信していて自惚れが強く、自分に都合の良い夢のようなことばかり語る若い女は決して珍しくないからです。
逆に、若い頃にはそのくらいカンチガイしたパワーがないと「若いのに元気がない」などと言われてしまいます。
実際私も若い頃には由里子を笑えないほど自惚れが強く、傲慢な女の子でした。

ただ、ほとんどの人は年齢を重ねるにつれ、嫌でも「自分の現実」が見えて、「己の限界」や「もたらされた結果」を受け入れて生きるようになり、その中で自分なりの幸せを掴んでいくのです。

自己愛が病気か病気でないかの分岐点は、年齢を重ねた時に曇り眼鏡を外して鏡を見る事ができるかどうかですね。


由里子については、話し出すと仰天エピソードに事欠きません。
なので一つ一つの出来事も、細部まで詳しく語れば文字数が膨れ上がってしまいます。
そこで、私としては由里子が高校時代と大学時代の元彼と連絡を取るまでどう画策したのかなどもしっかり描きたかったのですが、文字数の制限から迷った末にバッサリ切り落とすことにしました。

ちなみに、原稿は下書きの段階ではこうでした。


「ねえ、聞いて!彼に『ショック…。約束の日は生理と重なってしまいそう』とメールしたら、『大丈夫だよ。セックスを目的に会いたいわけじゃないから。(笑)だけど、ホテルの部屋はダブルで予約してしまいました』って返事が来たの!やったわ!彼は絶対に私を抱くつもりよ!」


由里子は私の部屋に駆け込んできて、全身から喜びを発していた。

私は受けた衝撃をどうにか胸に押し込め、口を開くのを我慢した。いや、驚きのあまり言葉が出てこなかったのだ。



「どうして、この女はこうもヤリ急ぐのか」



私は友人として腹立たしいと同時に呆れ果てた。

彼女はせっかく再会を果たした高校時代の元彼と言葉を交わすたびに、全てを台無しにしているのが明らかだったからだ。



時は遡り、美容師にフラれて傷心の由里子は、長らく帰ることのなかった郷里へと向かった。

帰省に際しては表向きの理由を作り、娘を離婚調停中の夫に預けて出かけていたが、裏の目的は、かつて短い間交際した高校時代の元彼との計画的再会だ。


元彼の両親は地元で商店を経営していたので、もしも彼が家業を継いでいるとすれば、店を訪ねれば今も居るはずだと目星をつけて、偶然を装い店の引き戸を開けたのだ。


果たして彼は居た。高校時代にもハンサムだったが、今も彼女の期待を裏切らない姿でレジカウンターの中に立っていた。妻とともに。



由里子は店内を見回り、適当な商品を選んでレジへ向かい、そして、たった今気が付いたのだという風を装って小首を傾げ、


「もしかして、北岡…くん?」


と声をかけた。


「私、由里子だけど、覚えてる?」



「あっ!」と声を発したのは彼だけではなかった。彼の妻もまた、由里子の元同級生だったのだから。

彼は高校時代に由里子の元を去った後、次に付き合い始めた同級生との交際を実らせて結婚し、二人の娘をもうけていた。


都会で美しく洗練された元カノを眺める、彼の眩しそうな眼差しと緩んだ頰に由里子は満足し、驚きとともに警戒感をたたえた妻の鋭い視線には優越感を感じ、夫婦とわずかな言葉を交わすにとどめてその場は立ち去った。

そして、店の近くの公衆電話に置かれた電話帳で、住所から自宅兼店舗の自宅用と思われる電話番号を探し出し、彼が受話器を取るチャンスに賭けて呼び鈴を鳴らしたのだ。


由里子の願いが通じて彼が電話口に出た瞬間、彼女は運命を確信した。



いつか由里子の話は改めてじっくり書ける機会があれば、このように細部も書き込んでいきたいと思います。

書くことよりも削るのが難しかった今回の原稿は、「削っても削ってもまだ多い。まだまだ多い。しかも前編の要約も書いて付けなきゃいけない。どう書こう」とパソコンの前で唸っていたら、夫が「仕方ないな」と手伝ってくれて、前編の要約部分を5分で書いて渡してくれました。
なので、今回の原稿は夫との合作です。いちおう(。・ω・)ノ゙


さて、Alettaさんで連載中のコラムですが、来月はお休みさせていただきます。m(_ _)m
私の記事を楽しみにしてくださっている方には申し訳ありません。ですが、8月は夏ですし夏ですし



私にも夏がある!(`・ω・´)キリッ



いえいえ、決して遊ぶのに忙しいわけではありません。
勤めている職場がまたしても人出不足に陥ってしまったために、しばらくはシフトがみっちり詰まっていて書く余裕がないのです。
夏なので多少は遊びますが、働かねばなりません。夏なのに。。。


9月近くになれば余裕が出ている「はず」なので、また9月には新しい記事を載せていただけると思います。
ブログは8月中も書ける時には書きますね。最近また子宮委員長まわりの動きも気になるところですし。

それでは、暑さが厳しくなってまいりましたが、皆様もどうぞ楽しい夏をお過ごしください。