◆遊園地の君に


「もうじきに冬が来る」そんな天気です。ここは寒い。

このところこのブログで取り上げてきた壱岐島と縄文祭の件は、どうやら上手く着火したようです。



前回のブログの「追記」でご案内した10月19日発刊の壱岐新報の記事と社説は、デジタル配信され無料で読めるようになりました。


一面記事はこちらから→縄文祭、約2000人が筒城浜に集結

社説はこちらから→島民との調和は図れていたのか


どちらも良記事です。
あくまで新聞という媒体である立場上、私情を抑え、人権にも配慮し、不確かな情報は交えず、公平中立の視点で書かれておられますが、文章からは傍若無人なHAPPYたちへの憤りと壱岐島への愛が感じられました。

HAPPYや子宮委員長はるが壱岐島から手を引かない限り、続報も出るでしょう。

壱岐新報社公式Facebookはこちらからです→壱岐新報社


縄文祭についてはTwitterで拡散され、インフルエンサーやライターの方々にも届き、興味を持たれたようです。

サイゾーウーマンというメディアでも子宮系女子についての記事が出ました。

こちらからどうぞ→「子宮系女子」ビジネスはなぜ儲かる?スピリチュアル・自己啓発分野のマーケティングから考察


医師という本業の傍ら、日頃からブログで科学的根拠のないトンデモ医療をバッサバッサとぶった切っていらっしゃる桑満先生もウォッチングを始めて下さったようですし、




人気ライターであるヨッピーさんが興味を持ってくださったことは大きいですね。ツイートだけでこの拡散力ですから。
もし子宮系について記事を書いてくださるなら、今まで届かなかった層にも子宮系のヤバさが周知されるでしょう。期待したいところです。






匿名で活動していらっしゃるブロガーの方々も子宮系に深い興味を持って調査し、続々とHAPPYや子宮委員長について新記事を書いていらっしゃいます。


HAPPYと壱岐市の関係を時系列でまとめられた黒猫さん、骨の折れる作業だったと思います。お疲れ様でした。

黒猫ドラネコのブログ


こちら↓のブログ主さんもかなりの情熱を傾けてHAPPYと壱岐市の話題を追いかけてくださってます。

ドリンク片手にちょっと一息



ネットではうまい具合に火がつきましたが、壱岐島住民である当事者の皆さんの戦いはこれからです。

そして、私にできるのはここまでです。
私はジャーナリストではありません。勝手気ままにブログを書いているだけのただの主婦なのですから。
もちろん今後も壱岐島には注目していきますし、何か書いてお手伝いできるときには書きますが、ひとまずこの話題は今回の記事で終了とさせてください。



私が子宮系に着目し、ネット上でウォッチングしてブログネタにし始めたのは、元はと言えば学生時代からの旧友が子宮系スピリチュアルにどハマりしたことがきっかけでした。

彼女は子宮委員長はるのブログを読み漁り、はるの元夫である岡田哲也、HAPPY、藤本さきこなど関連する教祖たちにも夢中になりました。
教祖たちによる10万円以上の高額セミナーにも参加し、カウンセリングを受け、グッズを購入していました。


「奴らのカウンセリングをいくら受けてもブロックとやらは外れず、理想的なパートナーは現れないだろうし、お金も稼げるようにならないよ。だって子宮系なんてものにハマってる異常さが一般社会に生きる普通の人たちとの間の高いブロック(壁)になるのだもの」

と、私は思っていましたが、現状では私の思った通りです。


子宮の声に耳を傾け、子宮メソッドを実践して2〜3年は経つはずなのに、お金を稼げるようにもなってないし、パートナーも現れないし、心身の不調さえ改善していない。

それでも彼女は「子宮委員長はるちゃん」と「HAPPYちゃん」が今でも大好きです。
幸か不幸か子宮系教祖に貢げるほどのお金は無いようですが、今も熱心にブログを読んだり動画を見て勇気や元気をもらっているようです。


友人は今でも「はるちゃん」「HAPPYちゃん」のことは大好きな一方で、子宮の声を聞いたり、宇宙レベルで設定変更したり、引き寄せの法則などの子宮メソッドには見切りをつけ、今は他の方が提唱している新しい手法に夢中になっています。

それについて何かを言うつもりはありません。
子宮系は明らかに邪悪であった為、禍々しいものに対して湧き上がる嫌悪感から、彼女の話を聞いたり、彼女に話を合わせることがどうしてもできず、結果として彼女を拒絶しました。
けれど、彼女が新しくハマったファンタジーワールドは、目くじら立てるようなものではありません。ただ何言ってるのか分からないだけです。


「アルクトゥルスという宇宙存在のガイドのエネルギーを使ってヒーリング」

「宇宙系遺伝が人生の妨げになる」

「ストーンサークルでアチューメントを行いガイドを迎える」

「ガイドとコンタクトして宇宙系遺伝の調整」


友人が新しくコミットしている界隈の人たちが何言ってるのか一行のセンテンスも理解できませんが、中学生の頃に読んでいた「ロードス島戦記」のラノベや「イース」のコミックを思い出しました。








ロードス島戦記やイースが分かる方は私と同世代以上でPCゲームオタクです。
レアな存在ですね。


ジブリもハリポタも楽しみますから、ファンタジーは嫌いじゃないです。
小学校高学年から中学生くらいまではすごく好きで、その手のラノベやコミック、アニメを愛するオタクでした。

私は思うのですが、自分の妄想から作り出したファンタジーを文才で昇華させられる人は小説家になり、画才で昇華できる人は漫画家やアニメーターになるのでしょう。
エンターテイメントの才能を持たない凡庸な人たちがヒーラーと名乗り、スピリチュアルの世界で細々と布教活動されている印象ですね。

ファンタジーは読ませる物語であればこそワクワクするし、美しい絵が動くから夢中になる。
それがいざ現実の世界に持ち込まれると、どうしてこうも滑稽なのでしょうか。


「人生が自分の思うようでないのは、子宮の声を聞いてないせいでもないし、宇宙的存在の導きがなかったからでも、多次元の存在が邪魔してるからでもないよ。
現実をありのままに認め、自分の現状を受け入れ、どうするのかは誰かを頼るのではなく自分の頭で考えない限り、今もこれからも何も変わらないんだよ」

…などと言って何になるのでしょう。


私が子宮系のことをブログに書き始めた頃は、彼女に「目を覚ませ!」と思っていました。
けれど、もう今はそのように思っていません。
生きづらさを抱え、今は宇宙的存在である何かと毎日会話している彼女をただ遠くから見守っています。

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今日は寒い。ここの空はいつも薄い。
K子、あなたと一緒に過ごしたパリとロンドンを思い出すよ。
秋と冬の間のヨーロッパは空が薄くて寒くて、いつも曇っていて、元気一杯の若い私には憂鬱だったなぁ。

学生時代に東京で知り合った私たちは全然気が合わなかったけれど、同時期にそれぞれパリとロンドンへ渡り、異国の地で一人暮らす心細さから頻繁に連絡を取り合い、何度も行き来したね。


今住んでる家の近くに、バゲットの美味しいパン屋さんがあるんだよ。
あなたが住んでたパリのアパルトマンの近くにも、朝から開いてるクロワッサンとバゲットの美味しいパン屋さんがあったね。

焼きたてが美味しいからと、私の朝食のために朝早く起きてバゲット買いに行ってくれたね。ナッツバターをたっぷり塗って食べたね。美味しかったね。

屋根裏部屋だったからクソ寒かった。特に小さなお風呂は温かいお湯がはれなくて、
凍えちゃったよ。よくあんなところで何年も暮らしたね。
まあ、私が住んでたロンドンのフラットもセントラルヒーティングの効きがいまいちだったけど。


パリまで行って学んだ技術だったのに、今までの仕事やめるんだね。
私だって折角勉強したアートやらデザインやらは全然飯のタネになってないから、他人のことは言えないよ。むしろよく今まで続けてきたね。

新しくオープンしたヒーリングサロンに唯一飾ってあるインテリア、私があげた天使の人形なんだね。

あったね、そんな人形。あなたにプレゼントしたことも忘れてたよ。


ごめんね、私、あなたの大好きな子宮系の遊園地に火をつけたよ。

あれは燃えた方がいいの。焼け落ちてなくなる方がいいんだよ。だから、ごめんね。

でも、いいよね。他に楽しい遊園地、見つけたみたいだから。
そっちは邪魔しないよ。

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