◆知り合いが受賞してドヤッてる東久邇宮文化褒賞がうさんくさいので調べてみた


おはようございます。高知はこの3連休秋晴れのいいお天気でした。

空はすっきりと晴れ渡っていますが、私の胸はモヤモヤして仕方がないので、ブログを書いてすっきりしたいと思います。


一昨日Facebookで繋がっている知り合いのセミナー講師の女性が、賞を受賞したと喜びの投稿をしていました。


【東久邇宮(ひがしくにのみや)文化褒賞】

2017年11月3日(祝金)、

ご推薦頂けるご縁があって、

東久邇宮文化褒賞を頂きました。

今上天皇のお姉様の旦那様でいらっしゃった

東久邇宮盛厚殿下が

「国民一人一人の小発明が大切!」と

国民の取り組みに対して与えられる様になった

文化褒賞。

私は発明自体はしていませんが、

「発明」の元になる「柔軟な発想力」。

全ての人が幸せに、笑顔で過ごせる「脳の使い方」をマスターできる○○○○○を

日本の学校や海外に広める活動をしている事に

対してこの貴重な賞を頂きました!


最初の印象では、「へー、すごいな」と思いました。
すごいと思ったので、「いいね!」をぽちっと押しかけて、「いや、待てよ」と。


季節的にこの時期に発表される褒賞といえば、紫綬褒章、紅綬褒章、藍綬褒章、緑綬褒章、黄綬褒章、ですよね。他に何かあるの?

東久邇宮文化褒賞なんて聞いたことないけどなぁ。
立派な賞ならどうして主要メディアで報道されないのかしら?


「何それ?」と思ったので、東久邇宮文化褒章とやらについて調べてみました。

Twitterで検索してみると、




ほっほぅ。

ググってみたら、鋭く突っ込んだブログも見つけましたよ。



東久邇宮文化褒賞は、1947年に皇籍を離脱した 東久邇宮盛厚 氏と、
発明学会の初代会長などを務めた 豊澤豊雄 氏が
1963年に設立した東久邇宮記念会から授与される賞です。

東久邇宮記念会は、東久邇宮盛厚 氏と 豊澤豊雄 氏の
「大きな発明ばかりを尊ぶのではなく、小さな発明やアイデアも
同じように尊ぶべきである」
「発明には上下貴賎の別はない、みんな尊い。ノーベル賞を百とるより、
国民一人一人が小発明をすることの方が大切だ。一億総発明運動を起こしたい。」
という理念を継承するものです。

毎年、文化の日(11月3日)に東久邇宮文化褒賞の授与式が行われます。

これは、民間の非営利団体である
NPO法人発明知的財産研究会が主催の事業であり、
ホームページには「宮内庁や国の機関とは一切関係がございません」
「国や都からの補助金・支援等は一切ございません」と明記されています。

引用元のブログの全文はこちらから→泉忠司 経歴の真相を暴く

*リンク先のブログは削除されていました(2020年1月17日追記)



宮内庁は関係無いんだw



皇室が関係ある風の民間の賞なのですね〜。



「東久邇宮」と書かれると、宮家なのかと一瞬思ってしまいますが、皇籍は大昔に離脱されていらっしゃる。

だから紫綬褒章などとは違って「受賞者が政府から発表されて、テレビや新聞などが報道」という流れにはならないのですね。なるほどぉ〜。

なのに、SNSにUPされてる賞状の写真を見ると、菊の御紋が入ってるんですよ。

いいの、それ?

それとも、見た人が菊の御紋と勘違いするように「ぱっと見はそっくりだけど、よく見ればちょっと違う」感じの微妙なデザインなのかしら?


東久邇宮文化褒賞を受賞するには、
東久邇宮記念会の役員及び会員からの推薦が必要になります。

推薦者による推薦状の提出後、評議委員会にて精査され、
その年の受賞者の選定が行われます。

受賞者は、賞状代・会場費等としての基本経費が
受賞費用として必要
受賞費用として必要になります。

(中略)

以上の点から、東久邇宮文化褒賞についてまとめると

●皇室や宮内庁、政府等、公の機関は一切関与していない
●一般に受賞者推薦を広く受け付けており、
それほどハードルの高いものとは言えない
●「推薦による受賞」で、申請した人だけが選考対象であり、例えば国民栄誉賞や
ノーベル賞などの主催者の判断によってノミネートされる賞とは性質が違う
●お金を払って受賞している

と言えます。

お金を払って受賞してるのがウケるw

知人はちょっとズレてるけど真面目でまっすぐないい人ではありますが、実態のないメソッドを売っているセミナー講師が褒賞受賞だなんておかしいなと思いました。
真面目な人だから賞状商法に引っかかっちゃったのかしら。


疑問に思ったことは調べてみましょう。面白いことがわかりますよ。

あぁ、すっきりした。



追記:2020年1月17日に、東久邇宮国際文化褒賞代表者の方からブログにメッセージがございました。
曰く、「東久邇宮盛厚殿下より直々に『我が家の名前と財産を使っても良いので国民に夢と希望、勇気、やる気、元気、自信をもたせてもらいたい。また、美味しい味噌汁を作った人にも賞を出してもらいたい』との意向を受けて、数十年表彰を継続している」そうです。

ですので、現在は表現を一部訂正済みですが「皇室が関係ある風の名前を勝手につけている民間の賞」という記載は誹謗中傷にあたるそうで、削除または訂正を求められました。
東久邇宮盛厚さんは1969年に永眠されており事実確認の術はありませんが、「名前を勝手につけている」という表現に関しては削除をさせていただきました。


ただし、「殿下」とはおっしゃりますが、東久邇盛厚さんは皇族ではありません。確かに天皇家と血縁関係にはありますが皇籍は1947年に離脱しており、公職からも追放されています。

東久邇宮国際文化褒賞も「褒賞」と呼び名はついていますが、国とも皇室や宮内庁とも関わりのない民間の団体が受賞者からお金を取って出している賞であることは間違いがないので、「宮内庁は関係ない」という記載については訂正をいたしません。

先方から又何かしらの要求や訴訟の脅しがあれば、私もこの案件について真面目に取り組み、切り込んで新しく記事にまとめ皆さんにご報告をさせていただく所存です。

よろしければ、こちらのYOUTUBERの方の動画も合わせてご覧ください。動画のコメント欄に注目です。




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