◆セミナージプシーという太ったカモ

おはようございます。今日は、私が高知にセミナーを招致したコンサル先生に対して、決定的な嫌悪感を感じた出来事をお話ししたいと思います。

その出来事をきっかけに、「この人のしていることは人を騙す仕事だ。私がこの人を支持したのは間違っていた」と嫌でも目が覚め、過ちを認めざるをえませんでした。


その出来事とは、その先生が見るからに怪しげな自称ビジネスコンサルの中年女性とコラボでグループコンサルをしたのです。それも法外な値段で。

その怪しげな女性をここではA女史としましょう。コンサル先生はそれまでにもA女史と一緒にコラボセミナーを度々開催していました。その時点ではまだ法外というほどの料金でもなく、私はコラボセミナーというものにも注目していませんでした。


けれど、ある時コンサル先生とA女史とのコラボコンサルの告知文を見て目を疑いました。

起業女子のためのコラボコンサル、そのお値段はなんと
88,888円!


起業や事業運営に悩む女性の事業が起動に乗るまでの継続的な相談料ではないのですよ。たかだか2時間かそこら、センセイ方とホテルの一室でおしゃべりができるというだけでこのお値段です。

会場は都内の高級ホテルのスイートルームということでした。本当にこの界隈の方々は高級ホテルが大好きです。ラグジュアリーな体験に誰よりもご自分自身が憧れていらっしゃるのでしょう。
「都内一等地の高級ホテルのスイートルームを体験できちゃいます!」という宣伝文句が悲しゅうございました。
成功者を装いセレブ風を気取っていらっしゃるのに、こうしたところに人生経験の少なさとお育ちの貧しさがにじみ出ていらっしゃるようでございます。


コンサル先生はこのようにおっしゃっていました。


「少しお高いですが、お値段以上の価値があります!」


ツラの皮が薄いと言えないセリフです。
悩みを聞いてもらって、誰でもできるようなアドバイスをもらって、先生方の小さな成功体験談をうやうやしくうかがって、主婦の井戸端会議レベルのおしゃべりに8万8千8百8十8円ですか?それは一体どんな価値なのでしょう?

同じ値段を払うなら、見るからに胡散臭い風貌のおばさん二人にではなく、銀座の高級クラブで夜の世界を生き抜いた見目麗しいお姉様方にでもお話し相手していただいた方が、よほど楽しく有意義な時間を過ごすことができるのではないかと思わずにいられません。


そのグループコンサルに申し込みをした人たちが居たことにも驚きました。
なぜならA女史は日頃から自信たっぷりに「ビジネスでは誰に会うかが重要です!私に会うだけで運が開け、あなたのビジネスが上手くまわりだします!」と言って集客するような人だったからです。

その言葉につられてA女史に会った人たちが一向にパッとしないせいか、最近ではそのうたい文句はどうやらおやめになったようですが、A女史は具体的に何をやっている人なのか当時も今も一切分からない人です。

何の仕事をしているのか詳しいことは分からないけれど、とにかくいつも自信たっぷりのFacebook投稿から「このお話の続きはブログで」といってブログへ誘導。ブログを読んでもやっぱり何が何だかさっぱり分からないけれど、「詳しく知りたい方はセミナーへお申し込みください。残り福はあと◯席です!」といって自身のセミナーへ誘導するのが手口です。


このような誰が見ても怪しい手口に疑問を持たず、「私に会うだけでいいんです!」なんて言う人にお金を払うようなおバカさんは、もう騙される方が悪いとしか言えません。
期待はずれの体験しかできず、ご本人達もホテルを出る前に「騙された。バカだった」と、きっと気づいていたでしょうが、そんな自分が恥ずかしすぎて黙って自宅へ帰り、枕を濡らして寝るしかなかったことでしょう。


ただ、私はそのコンサル先生とA女史を許せないと思いました。
その時カモになったのは、ハンドメイドブームが始まったことで競争が激しくなり、「どうやったら売れるだろう。仕事にできるだろう」と真剣に悩んでいる真面目なハンドメイド作家さん達だったのですから。



コラボセミナーはカモの交換会 です。

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コラボすることで、普段は接点のないハンドメイドコンサル先生の信者達にA女史がアプローチすることができるのです。逆もまたしかりで、A女史に興味を抱いている人たちにハンドメイドコンサル先生がアプローチすることもできます。

一人の先生のセミナー、コンサル、サロンに10万円払える人からは、もう一人の先生も10万円同じように絞ることができます。
そうやってコンサル仲間内でカモをぐるぐると回すのです。


世の中にはセミナー好きの人種というのが居るもので、同じ先生のセミナーを何度でも繰り返し受講したり、先生に紹介された他の先生のセミナーにも喜んでネギ背負って出かけていきます。

そういう丸々と太ったカモはセミナージプシーと言われ、コンサル先生方にとって上客です。
コンサル同士は上客を融通しあうことにおいて結託しているのです。特殊詐欺グループとやってることはまるで同じですね。