◾️ぐっさり刺さります

近頃全然ブログ書いてないのに読みに来てもらっててすみません。こんばんは。
近頃じゃブログの管理ページも開かなくなってPVも全然気にしなくなっちゃったんですが、なんも書いてないにも関わらずこのブログには毎日数百人ものご訪問があり、恐縮至極でございます。


最近なんで書けなくなっちゃったかというと、本を読んでるんですよ。友人が貸してくれた昔の古い小説なんかを。
小説家が権威のある職業として成り立っていた頃の先生方が書いた文章って、情緒があって美しいですね。大衆小説であっても深い教養や知識、経験の裏付けがなければ書けないようなお話で、その人としての厚みや人生の厚みがあってこその厚みのある文章を読んでいたら、
もう自分がぺらっぺら過ぎて何も書けないって気持ちになりますよ。 (/ω\)   



先週の日本全国の人が見たであろう浅田真央ちゃんの引退会見にも考えさせられましたね。
彼女の笑顔も涙も美しくて、胸に刺さりました。

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あれだけ才能に溢れ、恵まれた環境で長い歳月一心不乱に努力したトップアスリートでさえ、強く願い望み続けたオリンピックでの金メダルを引き寄せられなかったんですから、願ってるだけで都合の良い現実が引き寄せられる引き寄せの法則なんて存在しないということがよく分かります。

無理せず簡単に成功する方法とか、最小限しか働かずに効率よく大金を稼ぐ方法とか、一体なに寝言いってるんでしょうか?


けれどそういう甘言に騙されたりバカな夢を見てしまうのも人間の性です。そういう私もバカ者の一人なので嫌になります。
度々書いていますが、私は今年から和裁教室に通い始めて着物を縫っているのです。お教室の先生は和裁のキャリア65年の大ベテラン。 縫い物の指導をしながら先生が時々言うんですけれど、



「近頃の人は3日で習ったことを、もう翌日には人に教えているんだからびっくりしちゃうわ。」


 ぐさっ!Σ(゚д゚;)
←3日で習ったことを翌日には人に教えたことがある人



私のことを言われているわけではないのだけれど、自分に思い当たる節があるので恥ずかしさにうつむいてチクチク縫うしかありません。
ハンドメイドでお仕事いただいてた頃のことですが、そんな感じでワークショップしてましたから。


言い訳のつもりはありませんが、素人でも簡単に習得できるハンドメイドって、それはそれで趣味や娯楽としてアリだと思うんですよ。
ただ、職人の目から見た近頃の素人が便利な道具を使って簡単に作るハンドメイドは、作家とも作品とも言えないしろものなんだなと思います。


恥ずかしいと言えば、最近自分の馬鹿さ加減に笑ってしまったことがあるんです。
ネットのニュースサイトで見つけたこちらの記事→「速読」は科学的に不可能だと証明


速読ができれば…」と思う人は多いでしょう。日に日に情報量が増加する現代では、短時間で大量の本を読めたほうが有利なのは間違いありません。1冊の本を10分で読めれば、計り知れない知識が手に入るでしょう。

 しかし、速読トレーニングの世界は、どうにも怪しい主張が多いのが難点です。本のページをカメラのように脳に写したり、眼球を素早く動かすトレーニングしたりと、にわかには信じがたいテクニックが多く存在しています。

 なんともうさん臭い世界ですが、そもそも速読には効果があるのでしょうか?

 そこで参考になるのが、2016年にカリフォルニア大学から出たレビュー論文です(1)。

 これは、過去に行われた速読の研究から約200本の論文を選び、それぞれのデータをチェックしたもの。現時点における速読リサーチの集大成といっていいでしょう。

 その結論とは、おおむね以下のようなものです。

1.眼球をすばやく動かしたり、周辺視野を使ってページを見わたすようなテクニックはすべて無意味。全体の読書時間のなかで目の動きの重要性は10%以下なので、いくら眼球を鍛えても意味がない。

2.フォトリーディングのように、潜在意識に本の内容をインプットすることもできない。人間の脳は、同じ文章を何度か読み直しながら理解を深めていく構造になっており、パラパラとページを進めていけば、それだけ内容の理解度が低くなってしまう。

3.実際に普通の人よりも速く本が読めることを証明した者はいない。2008年には、速読大会でチャンピオンになった人物に「ハリー・ポッター」の最新刊を読んでもらう実験が行われたが、ストーリーをまったく理解できていなかった。

 最初から最後まで、速読の効果をボロクソに否定しています。世に出まわる速読法は、大半がインチキだと言っていいでしょう。




 (/ω\) ←10万円払ってフォトリーディングセミナーに行ったことがある人



だって本が好きだったんだもの。もっと一度にたくさん読めるといいなと思っただけなの。
しかも私が書店員だった当時、ベストセラー作家であり盛んにテレビで持ち上げられて時の人でもあった勝間和代さんが勧めていたセミナーだったんですよ。



断る力 (文春新書)
勝間 和代
文藝春秋
2009-02-19



同じくベストセラー作家だった神田昌典さん経営の会社が主催しているセミナーでした。




ベストセラー作家が勧めるベストセラー作家の会社のセミナーなら間違い無いと思っちゃったんです。


でもね、10万円払って丸々二日間をセミナーに費やして教わった割に

「おかしいなぁ。潜在意識の中に本の内容をインプットするなんてちっともできないなぁ。私の練習が足りないのかな?」


と思っていたら、そんなことできっこないって科学的に証明されたんですね!
もっと早くに証明されて欲しかった。。。

あぁ、詐欺師ベストセラー作家恐るべし!


しかし、いくら脚光を浴びてもそういう眉唾なことしている人の寿命は短いですね。
勝間和代さんてどこへ消えちゃったんでしょう?書店の本棚ではめっきりお見かけしなくなりましたが、今でもお元気なのでしょうか?