■1年後の今思うこと

昨日から朝晩身震いするほど肌寒いですね。 
昨日の朝なんてあんまり寒いので晩夏を追い抜いて初秋が突然訪れたようで本当にびっくりしました。だってまだ一応8月なんですよ。 
あまり突然季節が変わると夏の終わりゆく風情ってもんが省略されちゃったようで味気ないですね。


さて、私が初めて開催したハンドメイドセミナーから丁度1年経ちました。このブログも真面目に書くようになって今日で丁度丸1年です。
私のブログは目覚ましいほどではありませんが人生で始めてブログを書いた割にはそこそこ成果を出しており自分としては上出来ですし、 ハンドメイドセミナーをきっかけにして見えてきたこともあるし得たものはイロイロありました。


最初にお招きした先生は本も出版されるなど順調に名をあげていらっしゃいましたが、後に目を剥くような値段の高額コンサルなどを始められたり、コンサルビジネスが軌道にのってきたことで「現役ハンドメイド作家」を掲げながら実はほとんど作家活動はされていない、また作家としての今までの経歴などもご本人の話と周囲の方からの話が食い違うなど、その活動には疑問を禁じえないようになり距離を置きました。

二人目の講師としてお招きしたあーや先生は実際にお会いしてお話ししてみると非常に真面目な努力家でかつ理性的な常識人だったので、個人的にはたいへん好感を持っています。


しかしながらこの1年ハンドメイド業界の狂騒を眺めるにつれ、セミナーやコンサルが作家さんにとってどれだけ有益なのか分からなくなってしまい、その迷いからもうセミナー主催はやめました。



私がハンドメイドに女性の新しい働き方として可能性があると感じてから行く年月…っつっても3年くらいしか経ってませんが、この1年は私が当初考えていた以上にハンドメイドが巷の女性たちの関心を集めました。
それはやはりminneのような販売プラットフォームを提供している会社や材料屋さんが広報を頑張ったからで、最近それら企業のプロモーションはめっきり見かけなくなりましたがハンドメイド作家さんとクラフトイベントの増加は未だ衰え知らずです。

ただ、少しずつ秋風の気配もしてます。純粋にハンドメイドで物作りが好きとか作家活動が楽しいとか、他の作家さんの作ったものも好きで交流が楽しいとか、金銭以外の目的と楽しみがない人は撤退していってるようにも感じます。実際ハンドメイド品の販売を仕事にするのは難しいですからね。


今のようにハンドメイドが注目されていなかった頃、例えば10人ハンドメイド作家がいたら頭抜けているのは1人です。ですがあとの9人もそれなりに売れていました。
ハンドメイド作品が珍しいうちは、作るのが簡単な作品でも似たような作品でも既製品にはない魅力があったからです。格差は今ほど目立ちませんでした。
 
けれど今は10人ならわきあいあいとどうにかやっていけた市場に100人が押し寄せています。頭抜けているのはそのなかでやっぱり100人中1人です。 
頭抜けた人はハンドメイドブームの前も後も変化がありません。相変わらず売れているか、より一層売れているかのどちらかです。
けれど他の人たちは違います。以前は9人で分け合えばよかった利益を99人で分け合わねばならなくなりました。分け合えるはずがないですよね。


先日ロミちゃんが書いたブログ記事読んでみてください。→続・ハンドメイド殺シアム
表現方法に腹が立つ人も少なくないでしょうが、私はロミちゃんとしては珍しく真面目な視点で切り込んでいるし、ハンドメイドを趣味でなく仕事として取り組もうと考える人たちに向け優しく書いてると思います。最後までちゃんと読めば分かります。


私が思うに物作りを目指す人が磨くべきは写真の見せ方やブログの書き方ではなく、ただデザイナー兼職人として「良い作品を作る」ということに尽きます。作り手として優れている人には次々と仕事の声がかかり、本人ができないことを助けてくれるサポート体制が出来ますから。

作品の魅力のなさを小手先のテクニックでどうにかしようとしても長期的にはダメになります。

誇るべきは短期間で売上を伸ばしたことではなく、どれだけ長い時間地道な取り組みが続けられたかということなのです。