■そして誰もいなくなった

私がブログを開設したのが昨年6月の末、過去記事はいろいろあって大分削除しちゃったけれど、毎日書き始めたのが8月の末、まだ1年も経っていない。

私がブログを書き始めたのと同時期にブログを始めた人たちで、まだ書き続けている人は何人だろう。
毎日更新している人は、気づけば自分以外に誰もいなくなった。 マメに書いている人たちでさえ不定期更新だ。


ハンドメイド作家さんの場合だと、ブログを書くモチベーションが非常に下がりやすいので、勇んでブログを始めたものの1ヶ月持続できない人が多い。いつの間にか死亡フラグが立っている。 

元々文章を書くことが得意でない人が多いので、これは仕方がないかなと思う。 


だけど、「文章力には自信あり!」と、ブログ飯(ブログの収益化)を目指して取り組んでいたはずの人たちでさえ、今はもう書くのをやめてしまっている。

いや、なまじ文章に自信があったりブログ飯を目指していたからこそ、自分が思うように読者や収益が増えていかないと自信&やる気が失せて書けなくなってしまうのかもしれない。


ブログ飯とハンドメイド飯の幻想は似ている。
学歴、資格、年齢不問で始められること、初期投資費用がほとんど要らないこと、自分の腕次第でお金が稼げるという夢が見れること。

そして、それで飯を食っていくほどに稼ぐには、成功例がないわけではないけれど非常に稀であること。


昨年からブログ塾とかブログサロンとかも急に目につくようになったけれど、あれはサロンを運営している先生たちのファンクラブであって、ブログを書くスキルを身につけるために入るものじゃない。
書くための技量をあげようとして入っても役に立たないと思っている。

自分がブログを書くようになって分かったことだけど、結局のところブログに限らず文章を書くのに必要なことは、自分で言葉を紡げるようになるくらい膨大な量の他者の文章を読み込むという以外にはない。


ブログサロンに入ったらパワーブロガーであるサロンの先生が記事を紹介してくれるというメリットがあるかもしれないけれど、それは何の意味もないPVだ。
仮にPV
(ページビュー、記事の閲覧数)が増えても、それは通りすがりの通行人が瞬間的に増えてチラ見してくれただけのことで、読者にはならない。

パワーブロガーの門下生になって先生に絡んでもらうことでブログのPV増を狙うのは、無名からのし上がろうとするブロガーがよく使う手だけど、いくらPVは増えても収益は増えないと思ったほうがいい。


何故なら、増えたPVは読者やファンがついたのではなくて、先生のアンチが鵜の目鷹の目で「先生のお気に入りがしくじる様」をヲチっているだけだからだ。
揚げ足取りをする材料を探すためにブログを見にきているだけなので、「お前んところにはびた一文落としてやらねぇ!」という考えのため、サイトに貼ってある広告リンクを踏んであげようという親切心は1ミリもない。

だから、私よりPVが2〜3倍もあるブログを運営してるのに、ブログからの収入が私より低いという奇妙なことになる。


もしも誰にも師事せずに自力で人気ブロガーになり、ブログ飯を達成したとしても、人気の寿命は短いことを肝に銘じておくべきだ。
漫画家や小説家やエッセイストだって、長く活躍してそれで一生食べていける人は少ない。

だから、中途半端にブログ飯を夢見て会社を辞めたりするのはおバカさんだと思う。


ブログ飯を目指してブログを書いていた友人が、先日遂にブログでお金を稼ぐことを諦め、書くのもやめて私に言った。

「流行り廃(すた)りが早い今だからこそ、地に足をつけて生活しなくちゃいけないということが分かった。」

と。

彼女のブログは読者がつかずPVは低いままだったけれど、それでも彼女は読んでもらえるブログを書こうと一生懸命で、もともとは本を読まない人だったのに本をたくさん読むようになった。
多くの情報にも触れるようになり、自分で考えるようになり、依存的でなくなり、夢を見ることで現実逃避しなくなり、賢い女性になったなぁと感じるようになった。


ブログでお金を稼げるようにはならなかったけれど、ブログ飯にチャレンジしなかったら得られなかったものを得たのだと思えば、多くの実りがあったんだね。
よかったね。