■ドラマも良かったけどやっぱり本だね

この連休中に今年の年末に放送されたドラマ「赤めだか」の原作を読みました。 

21


これね、ドラマも見てなかなか面白いと思ったのでしたが、本が面白い!

赤めだか (扶桑社文庫)
立川 談春
扶桑社
2015-11-20


先に原作を読むことを薦められましたが、後にして正解でしたね。

私は本を先に読んでしまうと映像作品が素直に楽しめません。つい原作との違いが気になってあら探しをしてしまうからです。

本を後にしたのでドラマはドラマで、ビートたけしの演技には立川談志への愛とリスペクトを感じ、嵐の二宮君の演技の器用さにも感心して、楽しく鑑賞出来ました。

 
原作の本は立川談志の弟子が書いた青春小説と思って読み進めていましたが、エッセイだったんですね。
エッセイだったということに、読み終わる頃に気がつきました。
これは自伝小説だと言っていい程に物語性があり楽しく読めましたから、エッセイだったことにびっくり。

著者である落語家、立川談春さんの文字通り人生が詰まった1冊でしたが、落語の素養が無い私にも読むことで落語会のことが多少なりとも理解でき、落語の楽しさも伝わってきました。


さて、ドラマを見ていてもぐさっと胸に刺さる台詞だったのですが、立川談志の「嫉妬とは何か?」の講釈は改めて字で読んでも深いです。

「己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱味を口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬と言うんです。

 

一緒になって同意してくれる相手が居れば更に自分は安定する。本来なら相手に並び、抜くための行動、生活を送ればそれで解決するんだ。しかし人間はなかなかそれが出来ない。嫉妬している方が楽だからな。

 

芸人なんぞそういう輩の固まりみたいなもんだ。だがそんなことで状況は何も変わらない。

よく覚えとけ。現実は正解なんだ。時代が悪いの、世の中がおかしいと云ったところで仕方ない。現実は事実だ。

 

そして状況を理解、分析してみろ。そこにはきっと、何故そうなったかという原因があるんだ。現状を認識して把握したら処理すりゃいいんだ。


その行動を起こせない奴を俺の基準で馬鹿と云う



どうです?
ぐっさり来ないですか?


この本には談志さんの名言以外にも深く頷ける人生の教えに溢れていました。

著者は落語家で物書きのプロではないのに、文章も物語の構成も素晴らしいです。読ませます。

良い本を読みました。満足満足。