■本が読みたくなります

すごい雨ですね。空気も生温かくて、クリスマスが近いとは思えません。

雨が過ぎたら少しは12月らしくなりますように。


雨の日は本が読みたくなります。

特に理由はありません。条件反射でただ本が読みたくなるのです。


東京で学生をしていた頃、小平市にある6畳一間のコーポに住んでいました。通っていた大学の目と鼻の先にあったので、住人は全員同じ大学の学生でした。
1階は男子学生、2階は女子学生が借りて住んでいました。


私は2階の角部屋に住み、床はビニールフローリング、クローゼットではなく押し入れがありました。
小さなキッチンとユニットバスにエアコンもついていて、オシャレではないけれど生活しやすい部屋でした。

小さなユニットバスのとても小さな浴槽にお湯を張り、私は身体を縮こませて2時間でも3時間でも入浴しながら毎日本を読んでいたものです。 
途中でお湯が温くなるので時々熱湯を足すのですが、なにせ浴槽が小さいのですぐに温まりました。


母親になり子供達と一緒にお風呂に入っていた頃は、もうあの頃のように湯船につかって読書は出来ませんでしたが、子育てが一段落した近頃は又お風呂に本を持ち込むようになりました。

お風呂場に響く雨垂れを聴きながら、今日読んだのは上林暁(かんばやし あかつき)の「星を撒いた街」です。



一人で出版社(夏葉社)をされている島田潤一郎さんの本を読んで以来すっかり夏葉社のファンになったので、夏葉社の本はこれからゆっくり順に読んでいきます。 

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「星を撒いた街」は、美しい本でした。

上林暁の文体には柔らかい余韻があります。言葉の選び方や文と文の間の取り方が優しいのです。

きっと優しいおとこの人だったのだろうと想いをはせ、今夜は眠ることにします。

おやすみなさい。